📋 目次
  1. 2社間ファクタリングとは?
  2. 3社間ファクタリングとは?
  3. 比較まとめ
  4. 手数料シミュレーター
  5. お金と書類の流れ
  6. 手数料の差を金額で見る
  7. 通知・登記・取引先に知られる仕組み
  8. 償還請求権との関係
  9. シーン別:どちらを選ぶべきか
  10. それぞれのリスク・注意点
  11. 自己診断チェックリスト
  12. よくある質問
😰 こんな悩みを抱えていませんか?

2社間ファクタリングとは?

2社間ファクタリングとは、自社とファクタリング会社の2社間で取引を完結させる方法です。売掛先(取引先)への通知・承諾が不要なため、取引先に知られることなく資金調達できます。手続きがシンプルで即日対応しやすいのが特徴ですが、手数料は3社間より高めになる傾向があります。

手数料が高めになる傾向があるのは、ファクタリング会社が、売掛先の支払いを直接確認しにくく、利用者から入金が確実に渡されるかというリスクを、負うためだと説明されます。

3社間ファクタリングとは?

3社間ファクタリングとは、自社・ファクタリング会社・売掛先の3社で取引を行う方法です。売掛先への通知と承諾が必要になりますが、ファクタリング会社にとってリスクが低いため、手数料が低めになる傾向があります。売掛先との関係が良好で、通知しても問題ない場合に向いています。

💡 どちらを選ぶべきか

取引先への秘密を守りたい・急いでいる場合は2社間。手数料を抑えたい・取引先への通知が問題ない場合は3社間がおすすめです。どちらの契約形態でも、業者選びに迷う場合は金融庁の注意喚起も参考にしてください。

比較まとめ

項目2社間3社間
売掛先への通知不要必要
手数料の傾向3社間より高め2社間より低め
スピード取引先の承諾が不要なため、進めやすい傾向取引先の承諾が必要なため、時間がかかることがある
向いている人秘密を守りたい・急ぎコストを抑えたい

2社間のメリット・デメリット

メリット:原則として取引先に通知されない、手続きがシンプルで進めやすい、売掛先との関係を維持したまま資金調達しやすい。
デメリット:手数料が高めになる傾向、会社によっては審査が慎重な場合がある、取引先からの入金を、自社からファクタリング会社に支払う手続きが必要。

3社間のメリット・デメリット

メリット:手数料が低めになる傾向、ファクタリング会社のリスクが低いため、審査が進みやすい傾向がある。
デメリット:売掛先への通知・承諾が必要で資金調達が伝わる、手続きに時間がかかる場合がある。

SIMULATOR

2社間・3社間、それぞれの手数料をシミュレーション

手数料額
150,000円
受取金額の目安
850,000円

※スライダーの数字は、計算を試すための仮定です。相場や実際の手数料率を示すものではありません。実際の手数料率は、売掛先の信用力・請求書の金額・ファクタリング会社によって異なります。正確な金額は各社の見積りでご確認ください。

お金と書類の流れを、図解で比べる

2社間と3社間では、お金と通知の流れが違います。流れを理解すると、「どこで取引先に知られるのか」が見えてきます。

2社間ファクタリングの流れ

ポイントは、⑤です。取引先の入金は、自社の口座に入るため、自社がファクタリング会社に支払う手続きを、忘れずに行う必要があります。この入金を、ほかの支払いに使ってしまうと、契約違反になり、法的な責任を問われるおそれがあります。

3社間ファクタリングの流れ

3社間では、取引先の支払先が、ファクタリング会社に変わります。そのため、2社間にある「自社が受け取った入金を支払う手続き」はありません。一方で、取引先の承諾を得る手間と、取引先に資金調達の事実が伝わることが、必要になります。

手数料の差を、金額で見る

説明のための仮定です。実際の手数料率は、会社や条件によって異なります。同じ100万円の請求書で、手数料率が、2社間は10%、3社間は4%だったとします。

項目(仮定)2社間3社間
請求書の金額100万円100万円
手数料率10%4%
手数料10万円4万円
手元に入る金額90万円96万円
毎月、同じ金額を1年間利用した場合の手数料120万円48万円

1回の差は6万円でも、毎月繰り返すと、1年で72万円の差になります。継続して使う場合は、3社間を検討する価値があります。ただし、取引先への影響や、承諾を得るための時間も、あわせて考える必要があります。継続利用のコストは「継続利用のメリット・デメリット」で試算しています。

通知・登記・取引先に知られる仕組み

通知と承諾

債権を譲渡したことを、取引先(債務者)に主張するためには、取引先への通知、または取引先の承諾が必要です。さらに、取引先以外の第三者(たとえば、二重に譲渡を受けた者)にも主張するためには、確定日付のある証書による通知や承諾などが、法律上必要とされています。3社間では、この手続きが、取引先を含む形で進みます。

債権譲渡登記

2社間でも、ファクタリング会社が、債権を譲り受けた事実を第三者に主張するために、債権譲渡登記を求めることがあります。法務省の説明では、この制度は、法人が行う金銭債権の譲渡が対象です。登記をしても、債務者(取引先)には、登記事項証明書を交付して通知しなければ、譲渡の事実を主張できません。個人事業主は、この制度では登記できず、確定日付のある通知や承諾など、別の方法がとられます。

登記の有無で、費用や、取引先に知られる可能性が変わります。2社間を選ぶときも、登記を求められるか、費用は誰が負担するかを、契約前に確認してください。

契約書の譲渡制限

取引先との契約書に、債権の譲渡を制限する条項(譲渡制限)がある場合があります。2020年4月1日に施行された改正民法では、譲渡制限があっても、債権の譲渡そのものは原則として有効とされています。ただし、譲渡制限があることを知っていた譲受人に対しては、債務者が支払いを拒める場合があります。3社間では取引先の承諾を得る形になるため、この点の問題は小さくなる傾向がありますが、2社間では特に、契約書の確認が大切です。

償還請求権(買い戻し義務)との関係

2社間・3社間のどちらでも、売掛先が支払えなかったときに、買い戻しや弁済を求められる条項(償還請求権)があるかどうかは、重要です。償還請求権がある契約は、実質的に貸付に近くなります。契約形態(2社間か3社間か)と、償還請求権の有無は、別の問題です。見積もりの段階で、必ず確認してください。

シーン別:どちらを選ぶべきか

シーンおすすめ
今日・明日中に資金が必要2社間
取引先との関係上、資金調達を知られたくない2社間
手数料をできるだけ抑えたい3社間
取引先が官公庁・大企業など信用力が高い3社間(審査も通りやすい)
定期的・継続的に利用する予定がある3社間(総コストを抑えやすい)

それぞれのリスク・注意点

2社間ファクタリングの注意点

2社間は取引先に知られない分、ファクタリング会社側のリスクが高く、それを補うために手数料が高めに設定されています。また、相場を大きく超える高額な手数料を提示する業者や、契約内容が不明瞭な業者も一部存在するため、複数社で見積もりを比較することが重要です。

3社間ファクタリングの注意点

3社間は売掛先の承諾が必要なため、売掛先によっては協力を得られず利用できない場合があります。また、資金調達の事実が取引先に伝わることで、今後の取引関係に影響がないか事前に検討しておく必要があります。

⚠️ 共通の注意点

いずれの方式でも、同じ売掛金を複数の業者に譲渡する「二重譲渡」は、詐欺などの法的な責任を問われるおそれがあります。避けてください。また、2社間で取引先から受け取った入金を、契約に反して、ほかの支払いに使うことも、法的な責任を問われるおそれがあります。

自己診断チェックリスト

以下の項目に多く当てはまる方が、あなたに向いている契約形態の目安になります。

よくある質問

Q2社間で取引先に知られることはありませんか?
2社間では、原則として、取引先への通知は行いません。ただし、契約の内容や、債権譲渡登記の有無によっては、取引先に知られる場合があります。また、ファクタリング会社から取引先に、支払いの確認が入る場合があります。事前に、どのような確認が行われるかを、確認しておくと安心です。
Q初めてなら2社間と3社間どちらがいいですか?
一概には言えません。手続きがシンプルな2社間は、取引先への通知が原則不要です。取引先との関係に問題がなければ、手数料が低めになる傾向がある3社間も、検討してください。複数社の見積もりを、総額で比べて決めましょう。
Q途中で2社間から3社間に切り替えることはできますか?
同じ売掛金について、契約の途中で切り替えることは、基本的にできないとされています。次回の売掛金から、別の契約形態を選ぶことは可能です。
Q3社間で売掛先が協力してくれない場合はどうすればいいですか?
その場合は、2社間ファクタリングを検討することになります。売掛先の協力が得られるかどうかは、事前にファクタリング会社に相談してみましょう。
Q手数料以外で2社間と3社間の総コストに差は出ますか?
3社間は、手数料が低めになる傾向があるため、頻繁に利用する場合は、総コストを抑えやすいことがあります。ただし、通知の手間や、売掛先との調整、登記費用なども、あわせて考えて判断することが大切です。
Q2社間で、取引先から入金されたお金は、どうすればよいですか?
2社間では、取引先からの入金は、自社の口座に入ります。契約で定められた方法と期限で、ファクタリング会社に支払う必要があります。ほかの支払いに使ってしまうと、契約違反になり、法的な責任を問われるおそれがあります。
Q償還請求権は、2社間と3社間のどちらにありますか?
契約形態とは別の問題です。2社間にも3社間にも、償還請求権のある契約と、ない契約があります。償還請求権のある契約は、実質的に貸付に近くなるため、契約書で確認してください。
Q個人事業主は、2社間と3社間のどちらを選べますか?
個人事業主に対応している会社であれば、どちらも相談できる場合があります。債権譲渡登記は法人向けの制度のため、個人事業主は、別の方法(確定日付のある通知や承諾など)がとられます。契約前に確認してください。

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📝 この記事のまとめ